2005年08月23日

旅好き、猫好きに

ヨーロッパを旅してしまった猫のはなしなんとまあ、タイトルからして魅力的です。
猫を飼っていたことのある人なら分かると思いますが、猫と一緒に旅行?ましてや海外なんて・・考えたこともないという人がほどんどでしょう。

でも実際軽々とやってのけた人がいたんですねー。
かんどーです。
また飛行機の機内(座席)に猫持ち込みOKとは、、調べれば分かることなのにそんなこと知ろうと思ったこともなかったな〜・・
ちなみにヨーロッパ系のエアラインは重量制限はあるもののほぼOK。
ANAなどは、1フライトにつき1頭という制限があるので、乗りたい便に先着がいる場合別の便に変更しないといけないみたいだけど。(盲導犬などがいる場合はそちらが優先だそう)
アジア系になると、またちょっと対応が異なるようです。

それにしても空港でバックの中からちょこんと顔を出してる、黒猫のノロちゃん。
それと座席から窓の外を見ている時の後頭部なんか、かわいすぎです!
飛行機の中に猫がいる情景なんて、なんだか夢を見ているようで不思議な気分。



作者でありノロちゃんの飼い主でもある平松謙三さんいわく、元々適応性がある猫なら子猫の頃からの訓練次第では猫と旅行に行くのはそんなに難しいことじゃないということですが。。
まず、リードを嫌がらずにつけてくれるかということに関しては、以前家で飼っていた猫は、(子猫の時でしたが)嫌がって全くだめでした。
ソマリの雌だったので元々の気性が神経質ぎみ、活発で自由にしていたいタイプだったのでそういう猫には無理かも。。動物って個体差がかなりあると思いますが、どちらかというと猫は雄のほうがのんびりしている気がします。
しかもノロちゃん、トイレしたい時は鳴いて知らせるのだとか?!すばらしい・・。実は犬では笑?
日頃から猫のことをよく観察してること、そしてなにより飼い主がゆったりと構えていることが大事なんだなーとつくづく思いました。
しかし、平松さん30年間?猫嫌いだったそうな笑。そんな人をとりこにしちゃうなんて、猫ってすごいな。

未踏の地であるヨーロッパですが、この本を読んだら無性に行きたくなった!
アメリカの雑貨も好きですが、やっぱりヨーロッパのデザインはすごいです。
街並みもそうですが、車から日用雑貨にいたるまで。。
一度そのデザインの洪水におぼれてみたいなーと思わせるほど、
平松さんの選択眼によって素晴らしい本に仕上がってます。
WEB上で本が読めるようになっても、やっぱり紙にしか出せない雰囲気ってありますね。
だから本を買うのがやめられないのかも。
どこにも行けない夏だったけど、、この本を読んで、ひとときいい旅ができました。


*平松謙三さんのサイトhttp://vagaair.com/index.php3

*ノロちゃんの旅はその後も続いてるようでhttp://hortensia-azul.com/news.php3
posted by みみいこ at 22:43| Comment(3) | TrackBack(0) | Love Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

すごいです。

スタイル最近、久々にちょっと感動を覚えたくらいすごい方を知りました。(すごいすごいってしつこいけど、ほんとすごいんです)
韓国人気女優というとチェジュウくらいしか知らなかったのですが、、。



ファン・シネ。
本の帯にこうあります。”信ジラレル?42歳!?究極のエイジレス!”
いや・・・信ジラレマセン!!見ようによっては20代でも通りそうなくらいです。
細いんだけど鍛え上げられた肉体(かといってマドンナみたいなムキムキじゃなくしなやか〜)韓国人らしからぬ西洋的な顔立ちのせいか「スタイル」というタイトル通りに何を着てもファッショナブルに見えるし、40代は普通着れないだろーそれ。というような服も全然違和感なく着こなしてる・・すごい・・。
最近よくTVで松田聖子を見て、ますます若がえってるよ・・と思うのですが、(一時期少し老けたかなって時もあったけど、やっぱり松田聖子はタダ者じゃないですね。私は聖子ファン♪)
ファン・シネの場合はもっとナチュラルで、女優というよりモデルぽいところも素敵。

そんな目からウロコな写真の数々に加え、体作りに対する考えや方法、美しさを保つ秘訣を全公開しているとあればこれは持っていて損はありません!(韓国でもベストセラーだそうです)
8歳になる娘さんとの温かいショットもたくさんあって、これが自然で幸せ感が溢れていていい感じ。

夏に向けてダイエット気分は盛り上がってるのに、やみくもに痩せたい・・と思っていても漠然としていると、すぐ食欲という魔力に負けてしまうもの。。
でもこの下腹はかなりまずいよな・・とも思ってるわけで。。

少しでも「こうなりたい!」という目標が女子には大事なんですねーやっぱり。
で、こんな驚異を見せ付けられると、ぐわんばろ〜という気になります。
結果はそれなりでも(笑)がんばるぞっ!
でも、なんといっても私の場合問題はお酒。これを我慢するのが一番辛いわけで。。
posted by みみいこ at 22:31| Comment(2) | TrackBack(0) | Love Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月14日

「春の雪」

17-03-14 039.JPG昨日のお昼すぎ、ふと窓の外がうす暗いのに気付く。
!!雪だっ。
それも目ではっきりと分かるくらい大粒で横なぐりの雪が、目の前で吹き荒れていた。
あれさっきまで晴れていはず・・。どうりで寒いと思った。

カメラを手に、雪見コーヒーをしに近くのカフェへ。
大きな窓越しに映る雪景色を眺めつつ、暖かい部屋の中で暖かいコーヒーを飲む。
と思ったのもほんの30分くらい。みるみるうちに空が明るくなり、雪はどんどん小粒に・・。って、晴れてるじゃん!!(笑)
もうちょっとこの時間を楽しんでいたかったなー。



そして・・

春の雪とうとう、というか何故今の時期に?というべきか、
三島由紀夫の「春の雪」が映画化されるそうである。
関連記事⇒http://www.toho.co.jp/movienews/0503/03harunoyuki_sk.html



三島のライフワークでもあった『豊饒の海』シリーズは輪廻転生を主題においた物語であり、「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部作からなっている。
三島作品の中で私が最も好きなのが『豊饒の海』で、特に第二巻目の「奔馬」はことあるごとに読み返したライフブックといえる一冊である。

詳しい解説は三島文学の研究者におまかせするとして、自分なりに感じるのは「春の雪」はデカダンス、「奔馬」はストイック、行動、「暁の寺」は混沌、エロス、そして「天人五衰」は老い、現世と夢だろうか。(最近は読み返していないので忘れている部分も大いにあって、かなり乱暴で簡単にいいすぎかもですが)ここに阿頼耶識などの仏教論が織り目のように入り込み、転生の壮大な物語が展開される。
この4部作を読むと、三島文学の全ての要素がうかがえる上、まさに命がけ命を削って書いた感がある。
そして「天人五衰」を最終稿を編集者に渡した後、あの事件へと走りだすのだ。


さて映画「春の雪」は原作をどう描くのだろうか。
侯爵家の若き嫡子松枝清顕に、妻夫木聡。
ヒロインの伯爵家の令嬢聡子を、竹内結子が演じるそうである。
妻夫木君は、ちょっと子犬顔というか可愛いすぎやしないか・・?
竹内結子は好きだけど、聡子のイメージじゃないような気がする。
これ配役相当難しいんだろうなあ。
売れてない役者を使うわけにはいかないだろうし。。
でもまさかこの作品が映画化されると思ってなかったので、
どんな風になるのか、ある意味楽しみではある。

「天人五衰」のあとがきを読むと、
『豊饒の海』という題名は「月の海のラテン名 Mare Foecunditatis 」の邦訳であるという。
そして、この「豊饒」であるべき月の海の現実は、何もないカラカラの沙漠なのだそうである。
カラカラの沙漠を「豊饒」とする三島は一体何を見つめていたんだろうか。
posted by みみいこ at 23:07| Comment(4) | TrackBack(0) | Love Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月07日

いい本

くちぶえカタログ

昨日買って一気に読んでしまった。
読み終わってこの気持ちをどう書いたらいいのか色々考えたけど、思いつく言葉がどれも陳腐な気がしてやめました。

思えば、BRUTUS発行の「ニューヨーク永久保存版2000−2001」で松浦さんがマジックソープというナチュラルソープを自分のおすすめ品として紹介していたのを見たのが始まり。
色んな人のおすすめ品の中何故か松浦さんのセレクトに惹かれて、どこのドラックストアに置いてあるかも分からないまま、とりあえず一軒一軒探し回りました。

あとから松浦さんが何をされている方かを知って何冊か書かれた本も読みましたが、この「くちぶえカタログ」は彼のよさが存分に出ていて、興味ない人はそれなりですが好きな人はすごく好きになると思います。
松浦弥太郎さんは、ちょうど同年代。同年代っていいなー、こういう方がいるというだけでうれしいなーと思っています。
posted by みみいこ at 21:04| Comment(6) | TrackBack(1) | Love Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月26日

チャイナタウン

チャイナタウン

S.J.Rozan著

Shoeさんがご紹介くださってから読んでみたくてたまらなくなり、まずは何軒か本屋を見てまわりましたが、出版年が古いのでやはり普通の本屋では置いていないよう。
アマゾンしかないかーと考えていた時、神保町に行く用事ができてピーンときた。
あそこにならあるはず!・・でもうずたかく積まれた本の中から探すのは無理かなと、幾分消極的な気持ちで古本屋が並ぶストリートに歩いていきました。

神保町の古本屋は店じまいが早い。
夜の7時前なのに、半分くらいの店がシャッターを下ろしている。
デパートでさえ閉店時間が夜8時になり、24時間スーパーが増えても、古本屋にはなんの関係もないのね。
二十歳そこそこの頃、大人ぶった本を探しに訳も分からずウロウロした時と今も同じ時が流れている。その時間の中にいると妙に落ち着くのは、単に年を取ったからではないな。
ふとまだ灯りがついている本屋の看板を見上げると、SF、ミステリー・・専門。と書かれているではないか。
心の中で思わず「いただき♪」と言って店内に入る。
普通の本屋では新潮文庫はたくさんあっても、この創元推理文庫を置いている店自体が少ない、あるいは全く無いか。
さすがにミステリー専門店だけある。創元推理文庫がこんなに棚に並んでいるのを見るのも初めて。
アルファベット順をたどると、あったあった〜♪本を読む前に嬉しさ最高潮(笑)

帯付きビニールカバー付きで、新古品といった感じ。
翻訳は全部で何巻出ているのか分からないけど、1、2、4、5巻とある。
全部買ってしまうと、逆に本棚のコレクションになりかねないので、まずは、1、2巻。2冊を購入。(しかも半額だい。うれしー)
中でも一番読みたかった「チャイナタウン」が第1巻だったのもラッキーね。
(途中から読むのがキライ、というより出来ない。何故だろう)

28歳の中国人女性でありこのお話の主人公、探偵のリディア。
そしてパートタイムのパートナーである中年の白人(1/2アイリッシュ)探偵のビル。
NYチャイナタウンの美術館から、陶器が盗まれたところから全てが始まる。続く
posted by みみいこ at 01:17| Comment(4) | TrackBack(0) | Love Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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