2005年02月26日

チャイナタウン

チャイナタウン

S.J.Rozan著

Shoeさんがご紹介くださってから読んでみたくてたまらなくなり、まずは何軒か本屋を見てまわりましたが、出版年が古いのでやはり普通の本屋では置いていないよう。
アマゾンしかないかーと考えていた時、神保町に行く用事ができてピーンときた。
あそこにならあるはず!・・でもうずたかく積まれた本の中から探すのは無理かなと、幾分消極的な気持ちで古本屋が並ぶストリートに歩いていきました。

神保町の古本屋は店じまいが早い。
夜の7時前なのに、半分くらいの店がシャッターを下ろしている。
デパートでさえ閉店時間が夜8時になり、24時間スーパーが増えても、古本屋にはなんの関係もないのね。
二十歳そこそこの頃、大人ぶった本を探しに訳も分からずウロウロした時と今も同じ時が流れている。その時間の中にいると妙に落ち着くのは、単に年を取ったからではないな。
ふとまだ灯りがついている本屋の看板を見上げると、SF、ミステリー・・専門。と書かれているではないか。
心の中で思わず「いただき♪」と言って店内に入る。
普通の本屋では新潮文庫はたくさんあっても、この創元推理文庫を置いている店自体が少ない、あるいは全く無いか。
さすがにミステリー専門店だけある。創元推理文庫がこんなに棚に並んでいるのを見るのも初めて。
アルファベット順をたどると、あったあった〜♪本を読む前に嬉しさ最高潮(笑)

帯付きビニールカバー付きで、新古品といった感じ。
翻訳は全部で何巻出ているのか分からないけど、1、2、4、5巻とある。
全部買ってしまうと、逆に本棚のコレクションになりかねないので、まずは、1、2巻。2冊を購入。(しかも半額だい。うれしー)
中でも一番読みたかった「チャイナタウン」が第1巻だったのもラッキーね。
(途中から読むのがキライ、というより出来ない。何故だろう)

28歳の中国人女性でありこのお話の主人公、探偵のリディア。
そしてパートタイムのパートナーである中年の白人(1/2アイリッシュ)探偵のビル。
NYチャイナタウンの美術館から、陶器が盗まれたところから全てが始まる。文章の例えの上手さや言い回しのツボに個性があって素晴らしく、テンポもいい。
なのでこちらがこの軌道に乗ったとたんストーリーは生き生きと加速し出し、いつの間にか引き込まれていきます。
ストリートからストリートへ移動する度、自分の頭の中の情景も一緒についてくる感じもNY好きにはこたえられない。
アッパーイーストのデコラティブな家具が置いてありそうなアパートであったり、狭い木の階段を上がったトライベッカのアパート、年代物のエスプレッソマシーンが置いてあるヴィレッジのコーヒーショップ、、店や街角が出てくる度に胸をキュとつかまれました。
「デリのおやじ」にさえ反応してしまう私。。

リディアとビルの関係もなかなか面白い。
仕事のパートナーである2人、だけどビルはそれ以上のことを望んでいる。
2人の年齢差を考えた場合下手すると品のない話になりかねない気がするが、2人の会話の掛け合い以上に関係については繊細に扱っていて、感心させられた。
この間柄が今後どうなるのか。これだけでも2巻以降が楽しみである。

チャイナタウンについては映画「ギャングオブニューヨーク」でもそうであったように、NY移民文化の中心をなす場所といっても過言でない。リトルイタリーもしかり。
本の中で財を成したイタリア系移民はリトルイタリーを捨てて郊外に散っていったというようなことが書かれていた気がするが、中国人はやはりチャイナタウンを捨てない・・のかな。
何代目かの時代になった今でも、どこかの中華料理店の厨房で一見ギャングと分からない男達が鍋を振っていたりするのだろうか・・。
NYに行き始めてからずっと心に思ってるのは、もっともっとNYの移民にまつわる話が聞きたい。もっと深く理解したいということ。

久しぶりに面白い本に出会いました。
順番通り、次は「ピアノ・ソナタ」を読みます。
posted by みみいこ at 01:17| Comment(4) | TrackBack(0) | Love Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も読みました!「チャイナタウン」。今は第4作目を読み中です。
それにしても、みいこさんの表現力にも脱帽です。同じ本について書いた自分のブログを読むと恥ずかしいです。
リディアとビルの関係も気になりますね。
Posted by Fumiko at 2005年02月28日 02:29
Fumikoさん、コメント有難うございます♪
もう第4作目ですか〜さすがっ!2作目以降は本の厚みが結構ありますよね。
私も2作目に突入したばかりですが、チャイナタウンよりさらに時間かかりそうだ〜。リディアとビルの関係も4作目あたりになると変化がでてきてるのかな・・。
うー気になって待ちきれません!(笑)
Posted by みいこ at 2005年02月28日 12:53
お二人とも、気に入ってもらえて、紹介しがいがありました。リディアとビルはね・・・読んでのお楽しみ。
Posted by Shoe at 2005年02月28日 19:11
Shoeさん、ご紹介いただいて有難うございました!また何かありましたらよろしくお願いします♪
「・・・」のところが早く知りたいです〜。自分の中の掟を破って先に5作目を読んじゃいそうで怖いです(笑)
Posted by みいこ at 2005年02月28日 19:57
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